コメント(厚生労働省)

以下は、 政府(せいふ) がワクチンについて発信する情報の重要性に関する、本ウェブサイト管理者のコメントです。

(2021年8月17日更新)

2021年8月1日に掲載した厚生労働省の下記文言(「現時点では感染予防効果は十分には明らかになっていません。」)が、8月中、次のように書き換えられたため、情報を更新します。

 感染を完全に予防できる訳ではありません。」

上記文言が掲載された厚生労働省のウェブページ(検索日:2021年8月17日):
https://www.mhlw.go.jp/content/000782621.pdf

 

 

(以下、2021年8月1日に掲載した情報)
「世界中の政府(は、ワクチンのメリットを強調し接種を推進するが、ワクチンのデメリットに関する情報を開示していない」といった、一般化された意見が聞かれます。そのような意見が事実を(どの程度)反映するかについては検討(けんとう)が必要で、ワクチンの評価が国によって異なる場合があることも考慮(こうりょ)すべきと思われます。例えば、CDC(米国疾病(しっぺい)予防管理センター(米国保健(ほけん)福祉省(ふくししょう)管轄(かんかつ)))と日本の厚生労働省とでは、ワクチンの効果(有効性)に関する情報に以下の差異が見られます。

【CDC】
“COVID-19 vaccines reduce the risk of people spreading the virus that causes COVID-19.”
「新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスが人々により拡散されるリスクを、新型コロナワクチンは低減します。」
“After you are fully vaccinated, you can resume activities that you did before the pandemic.”
「ワクチン接種が全て完了した後、あなたは、パンデミック前の活動を再開できます。」

【厚生労働省】
「現時点では感染予防効果は十分には明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。」

日本国内に住む人がワクチンについて考える際は、日本政府が発信する情報の内容を把握しておく必要があると思われます。

上記文言が掲載(けいさい)されたCDCのウェブページ(検索日:2021年7月24日):
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/keythingstoknow.html

上記文言が掲載された厚生労働省のウェブページ(検索日:2021年7月24日):
https://www.mhlw.go.jp/content/000782621.pdf

Robert Malone氏

以下は、米国の非営利団体Children’s Health Defenseが配信する情報誌「the Defender」に掲載された記事です。mRNAワクチンに関し、mRNAワクチン技術の発明者であるロバート・マローン氏等の見解を紹介しています。

mRNA技術の発明者から:ワクチンは、脂質ナノ粒子を「高濃度」で卵巣に蓄積させる

(2021年6月17日掲載)

スパイクタンパク質の生成を生体に(うなが)すコロナワクチンの脂質ナノ粒子は、注射された部位を離れ、臓器(ぞうき)組織(そしき)蓄積(ちくせき)する。mRNAワクチン技術の生みの親であるロバート・マローン博士は、「Dark Horseポッドキャスト」で、このように語りました。

6月10日、mRNAワクチン技術の生みの親であるロバート・マローン博士は、「Dark Horseポッドキャスト」で、進化生物学者のブレット・ワインスタイン博士と3時間にわたり対談し、ファイザー社およびモデルナ社製のワクチンの安全性に関する幾つかの懸念について議論しました。

ポッドキャストの中の、公開後間もなくユーチューブにより検閲・削除された部分では、マローン氏、ワインスタイン氏、それにハイテク起業家のスティーヴ・キルシュ氏が、ファイザーの生体内分布(薬物が投与された後の体内での分布(訳者))に関する、議論を呼んだ日本の報告書が示唆(しさ)するものを、話題にあげています。この報告書は、バイラム・ブライドル博士(ウイルス免疫学)が今月公開したものです。

(報告書のURL(独立行政法人医薬品医療機器総合機構):https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_I100_1.pdf

三氏は、今回のmRNAワクチンに関しては、本来あるべき動物実験が行われていない点や、ウイルス学者のヘールト・ファンデン・ボッシュ博士により支持されている理論、すなわち、mRNAワクチンの集団接種を実施することによって、より伝染性の強い、死を来すおそれのある変異株が発生し得る、という理論についても議論しました。

本誌で6月3日に報告したように、ブライドル氏は、ファイザーのデータに関し日本政府に情報公開請求し、生体内分布の日本の報告書のコピーを入手しました(この報告書は以前、公の目から保護されていました)。

報告書が公開される前、公衆は、mRNAコロナワクチンにより生成されるスパイクタンパク質は、注射された部位(肩)に留まり、生物活性を有さない、とする当局側やワクチン開発者側の情報を信じていました。(この情報とは相容れない内容を示す上記報告書のコピーを、各国の当局は入手していました。)

ブライドル氏が入手した生体内分布の報告書は、ワクチン開発者の主張とは裏腹(うらはら)に、ワクチンの脂質ナノ粒子は、注射された三角筋に留まるのではなく全身を循環(じゅんかん)し、高濃度で脾臓(ひぞう)骨髄(こつずい)肝臓(かんぞう)副腎(ふくじん)、また「相当高い濃度で」卵巣、といった臓器や組織に蓄積することを、示しています。

mRNA(メッセンジャーRNA)が、スパイクタンパク質を生成するよう生体に指示するものである一方、マローン氏によれば、脂質ナノ粒子は、このmRNAを運送する「箱」のようなもので、「臓器や組織で脂質ナノ粒子が見つかるということは、薬物がその部位まで到達したことを意味する」といいます。

日本の報告書におけるデータによれば、脂質ナノ粒子は4時間以内に体内全域を流れる血液で検出され、その後、卵巣、骨髄、リンパ節に、高濃度で停留します。

マローン氏は、脂質ナノ粒子が骨髄やリンパ節に蓄積していることから、ワクチンを接種した人々においては、白血病(はっけつびょう)やリンパ腫に関するモニタリングが必要である、と述べました。一方、これらの疾患の兆候(ちょうこう)が現れるには、6ヵ月ないし3~9年かかることもある、とも述べています。

このような兆候は、通常、動物実験や長期に及ぶ治験で検出されるものであるが、mRNAワクチンの場合はそれが成されていない、とマローン氏は言います。

氏は、アメリカ食品医薬品局(FDA)では現在、二つの副作用の兆候が明らかになりつつあり、その一つは血小板(けっしょうばん)減少症、すなわち骨髄で生成される血小板が不足することであり、もう一つは、潜状(せんじょう)ウイルスの再活性であるとしています。

精巣への蓄積は見られないため、卵巣に見られる兆候は不可解だとマローン氏は言います。

(ワクチンに関する(訳者))当初のデータパッケージにはこの生体内分布の情報が含まれていたと氏は言い、世界中の当局の保護下、非公開の状態で「このデータは、長期にわたり存在していた」、と指摘します。

氏によれば、FDAは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が、生物活性を有し、注射された部位から離れて有害事象を来す点や、生物活性を有する場合、スパイクタンパク質は非常に危険である点を、把握(はあく)していたといいます。

実際、マローン氏は、遊離(ゆうり)(他の物質に結合せず(体内を)移動すること(訳者))するスパイクタンパク質の危険性についてFDAに警鐘を鳴らした、数多くの科学者の一人でした。

マローン氏は、遊離・循環するスパイクタンパク質は自己免疫の問題に関与するおそれがあるとしています。(ワクチン開発者は、スパイクタンパク質の遊離・循環は起きないと強調していました。)自己免疫の問題を検出するには、第3相の患者を2~3年間追跡調査し、ワクチンが自己免疫に及ぼし得る影響をモニタリングする必要がありますが、ファイザー社およびモデルナ社のワクチンについては、このようなモニタリングが行われていません。

ファイザー社とモデルナ社は本来あるべき動物実験も行わなかった、とワインスタイン氏は指摘します。動物モデルは、人に関し我々が何を追跡すべきかについて、サインを発してくれます。

また、ワインスタイン氏は次のように語ります:「非常に警戒すべき短期的問題に直面しています。脂質が検出される箇所、つまりスパイクタンパク質が検出される箇所について、警戒すべき問題です。このようなことは想定されていなかったため、憂慮(ゆうりょ)に値します。また、危険性および死亡率(言い換えれば、危害および死亡率)に関し現在提供されている報告についても、警戒すべきものがあります。これらの報告が過少報告である、と考えられる根拠があります。」

ファンデン・ボッシュは正しかった

ワクチンによって起こり得る危害の一側面が、ファンデン・ボッシュ氏により広く知られるようになった、とワインスタイン氏は言います。(ヘールト・ファンデン・ボッシュ。ワクチン学者。過去、GSK Biologicals社、Novartis Vaccines社、Solvay Biologicals社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバル・ヘルス・ディスカバリー・チーム(シアトル)、ワクチンと予防接種のための世界同盟(ジュネーヴ)と協働。)

ファンデン・ボッシュ氏は今年、世界保健機関に対して、12ページの文書に基づく提言を行いました。文書には、世界規模の集団ワクチン接種の実施により解き放たれるおそれがある「制御不能な怪物」について記されています。

ファンデン・ボッシュ氏は、世界規模で鋭意進められている集団ワクチン接種計画がウイルスに課す過度な選択圧および数々のロックダウンの組み合わせにより、短期的には症例数、入院者数、死者数の減少が見込まれるものの、最終的には、憂慮すべき変異ウイルスを更に誕生させることになるだろう、と述べています。これは、ファンデン・ボッシュ氏が「免疫のすり抜け」(人の免疫システムによるウイルスの不完全な殺菌;ワクチン接種後にも起こる)と呼ぶものです。

免疫のすり抜けに応じて、ワクチン製造会社はワクチンの改良型を順次作成することになります。これにより選択圧は、減少するのではなく増加し、その結果、より伝染性が強く、死を招き得る変異株が生成され続けることになります。

この選択圧は、ウイルスが気道の粘膜面(人体内への侵入経路)を貫通(かんつう)するにあたっての決定打であるスパイクタンパク質に関与する変異を、強化します。

現在用いられている特異性の高い抗原ベースのワクチンは、流行する変異株に応じて調整されていますが、いずれ、ウイルスに裏をかかれることになります。このような問題により、重症例や死に至るような症例が急増し、パンデミックは制御不能になる可能性があります。

マローン氏は語ります:

「ファンデン・ボッシュ氏の懸念は理論上のものではなく、現実であり、データも存在します。現存のウイルス及び今後派生するであろう変異ウイルスは、私達が死ぬまで私達にまとわりつき、インフルエンザと同様、私達は、延々と続く変異ウイルスの進化と流行(すなわち、すり抜け)を体験することになるでしょう。」

Vanderbilt大学

以下は、アメリカ合衆国、ヴァンダービルト大学の医療センターが、新型コロナウイルスに関し職員と患者に対して(2021年7月29日現在)発信している情報の一部です。この情報は、2021年の年明け前後にセンターのウェブサイトに掲載されたものと見られますが、ワクチンの安全性や有効性、集団免疫等について、Q&A形式で分かりやすく解説しています。

ヴァンダービルト大学は、新型コロナワクチンの開発に携わっている機関で、以下の各質問に答えているのは、同大学のウィリアム・シャフナー教授(予防医学、医療政策)です。

1.どうすれば、新型コロナウイルスのようなウイルスに対して免疫を得られますか?
2.どうすれば、ワクチンは機能しますか?
3.「集団免疫(めんえき)」を獲得するために、ワクチンは必要ですか?
4.ワクチンの有効性はどのように測定するのですか?
5.新型コロナワクチンは非常に短い期間で作成されましたが、安全ですか?EUA(緊急使用許可)とは何ですか?
6.新型コロナワクチンによって罹患(りかん)することはありますか?

どうすれば、新型コロナウイルスのようなウイルスに対して免疫を得られますか?

免疫を得るための1つの方法は、ウイルスに感染(かんせん)することです。一度感染すると、私達の体は多くの場合、抗体(こうたい)を作り、同じ原因による病気から私達を防護するための方法を学習します。この防護を、「免疫」と呼びます。

しかし、このような方法により免疫を獲得した場合、ウイルスにより重い病気にかかる可能性がある、という問題があります。また、感染したあなたがウイルスを拡散して、他人を感染させ罹患させる可能性もあります。新型コロナウイルスに関しては、ウイルスがどのようにして重い病気や死さえも引き起こし得るのかを、私達は目の当たりにしてきました。合衆国では現在、毎日数千人の死者が出ています。

免疫を得るもう一つの方法は、ワクチンを用いることです。この方法の方が優れています。ワクチンは、特定の感染源をどのように認識するかを、私達が感染し罹患する前に、安全な形で免疫システムに教えてくれます。ワクチンに応答して、私達の免疫システムは抗体の産出も行います。この抗体は、実際のウイルスから私達を防護してくれます。

これまでもワクチンは、世界中で、疾患を大きく減少させてきました。以下は、人類史上のワクチンの(私のお気に入りの)一例です:

・ワクチンのおかげで、天然痘(てんねんとう)は世界から根絶しました。
・ワクチンにより、百日(ひゃくにち)(せき)の症例が93%減少しました。
・ワクチンにより、おたふく風邪の症例が99%減少しました。
・ワクチンのおかげで、合衆国や世界のほとんどの地域で、ポリオが消滅しました。

この他にも多くのワクチンが存在し、有効性が100%のものは少ないものの、ワクチンは有病率を大幅に減少させ、それにより私達は、ほとんど支障のない日常生活を送ることができています。

このような免疫が欠如しているため、新型コロナウイルスは、これほどまでに壊滅的な状況をもたらしたのです。このウイルスは人類にとって全く新らしいものなので、社会にまん延する速度が速い。私達のうち誰もこのウイルスに対して免疫を持っていないため、ウイルスは簡単に新たな感染対象を見つけてしまうのです。

まん延の速度を(ゆる)めるためには、ウイルスが新たな宿主を見つけにくい状況を作る必要があります。ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用により、ウイルスはまん延しにくくなります。しかし、これらの対策は万全ではありませんし、これまでもそうであったように、人々に対策を順守するよう(うなが)すことには、課題もあります。安全で有効なワクチンがあれば、新型コロナウイルスの世界的大流行を終息へ向かわせることができます。

どうすれば、ワクチンは機能しますか?

ワクチンの最も重要な要素を、「抗原(こうげん)」と呼びます。抗原は、ワクチンの要素のうち、私達を防護するために免疫システムを刺激するものです。開発するワクチンの種類によって、用いる抗原の種類も異なります。ワクチンの多くは、ウイルスの一部から作られた抗原を含みます。コロナワクチンの場合、抗原はウイルスのごく一部です。よって、この抗原自体は複製や増殖ができないため、感染を起こすこともありません。

この点は重要なので、もう一度述べます:新型コロナワクチンによりコロナウイルス感染症にかかることはありません。

抗原を含んだワクチンを受けた場合、ワクチンはあなたの免疫システムを刺激してウイルスに対する抗体を作らせます。この抗体は、あなたの免疫を構築します。一度体が抗体を作れば、体はその抗体を記憶します。よって、あなたが再度ウイルスにさらされた場合、体はまた同じ抗体を作り、活性ウイルスがあなたに感染し罹患させる可能性を低減します。

集団免疫を獲得するために、ワクチンは必要ですか?

集団免疫の概念(がいねん)については、多くの議論がなされています。そこで、集団免疫とは何かを把握しておくべきと思われます。集団免疫は、ウイルスが生物であり、人から人へと移る能力を持っている(移ろうとする)、という考えに基づいています。全ての人が免疫や抵抗を有する場合、ウイルスには行き場がなく拡散もしません。

免疫を得る最も安全な方法は、ウイルスに罹患することなくあなたを感染から護るワクチンを用いることです。集団の60~75%がワクチン接種を受けるかウイルスに感染した場合、集団免疫を獲得できます。ワクチンなしで集団免疫が得られるのを待っていたら、多くの時間を要し、疾患や死者を不必要に増大させることになります。

なお、私たちがみなワクチンを受けた場合、ワクチンを受けられない人達(例えば、必要な年齢に達していない子供達や、免疫不全の(免疫システムが脆弱な)がん患者等)を護ることにもなる点に、留意しましょう。

よって、多くの人を病気や死から護るための最速の方法は、できるだけ多くの人にワクチンを接種することなのです。

ワクチンの有効性はどのように測定するのですか?

新型コロナワクチンに関する初期調査結果は、95%の有効性を示しています。95%の有効性とは、何を意味するのか?以下、数値を用いて一例を紹介します。ただし、この例は、特定の新型コロナウイルスの調査に基づくものではありません。

調査において、参加者の半数はワクチンを受け、残りの半数はプラセボ(偽薬:ワクチンではなく食塩水)を受けます。調査期間中、参加者は通常通りの生活を送ります。研究者は、各グループにおいて何人が新型コロナウイルスにより罹患するかを比較します。

研究者の予測によれば、ワクチンが有効でない場合、各グループで新型コロナウイルスにより罹患する人の数は同じになり、ワクチンが有効な場合は、ワクチンを受けたグループにおいて罹患する人の数がはるかに低くなります。

例えば、調査期間中、プラセボのグループにおいて、100人が新型コロナウイルスにより罹患したのに対して、ワクチンを受けたグループでは、5人しか罹患しなかったとします。これにより研究者は、ワクチンは95人をウイルス感染から防護した、ということができます。これが、ワクチンの有効性が95%であるということです。

95%有効なワクチンは、驚くべきもので、天然痘やポリオのワクチンと同等です。95%の有効性は素晴らしく、私達が有する最高のワクチンと肩を並べます。

新型コロナワクチンは非常に短い期間で作成されましたが、安全ですか?EUA(緊急使用許可)とは何ですか?

合衆国では、食品医薬品局(FDA)の承認を得ないと人にワクチンを接種してはならないことになっています。FDAはワクチンの開発と承認に関し厳格なガイドラインと要件を設け、ワクチンの安全性および効果が実証されることを確保しています。

以下は、安全なワクチンの開発および承認を確保するにあたっての、幾つかの重要な点です。

・安全性とは、ワクチンによる害が最小限であることが調査により示されたことを意味します。もちろん、あらゆるワクチンと同様、ワクチンが注射された腕における痛みや微熱が生じる可能性はあります。ワクチン接種から1日間、頭痛等の痛みを感じ、若干の倦怠感(けんたいかん)を覚える人も、少しはいるかも知れません。それは、あなたの免疫システムがワクチンを処理している証拠です。あなたがこれまでに受けた他の数々のワクチンと同様、このような副作用は想定内です。なお、これらのワクチンが重大な疾患や死をもたらしたことはありません。

・新型コロナウイルスは新しいウイルスですが、科学者はこのようなタイプのウイルスを15以上にわたり研究してきました。よって私達は当初から、ワクチンの研究に関し優位に立っていました。実際、ここヴァンダービルトの研究者は、過去10年にわたりコロナウイルスワクチン開発の最先端を走ってきました。

・新型コロナワクチンは、典型的なワクチンと同じ検査の段階を経て開発されています。パンデミックの重大度によって、開発工程が加速しているというだけです。工程によっては、一つずつ完了させてゆくのではなく、同時に完了させるものもあります。また、新型コロナワクチンは、他のワクチンと同様、大規模な集団で治験が行われています。安全性と有効性について、非常に慎重な評価が行われています。大規模な参加者のグループを用いることにより、個人差にも対応できます。あらゆる人種、民族、年齢層の人々が調査に含まれていることが重要です。

では、これらの要素すべてが開発に反映された後、ワクチンはどのようにして承認を得るのでしょうか?

製造業者は、必要な調査を終え、調査が安全性と有効性の双方を証明すると判断したら、ワクチン開発の方法や研究調査の方法、および評価した人数について詳細な科学的データをFDAに提出します。

データは、独立した専門家のグループによって、その全体が評価されます。これらの専門家は、ウイルス、生物統計、倫理、公衆衛生の専門知識を有し、調査を行っている薬品会社(ないしはその競合他社)や政府から独立した個人です。これら外部の専門家は、ワクチンの承認を推奨するか否かについてFDAに助言します。

彼/彼女等が独立した専門家であり堅実であることは、私が保証します。新型コロナワクチンについては、FDAがEUA(緊急使用許可)を付与し得ます。EUAとは、現在の新型コロナウイルスによるパンデミックのような公衆衛生上の緊急事態の下、ワクチンを含む医療対策の実行を加速できるようにする手段です。あるワクチンに関しEUAが発令されるためには、公衆衛生が重大な危機にさらされており、疾患を予防するにあたってワクチンが重要かつ安全な方法であることを、FDAが確認していなければなりません。

新型コロナワクチンによって罹患することはありますか?

新型コロナワクチンにより1~2日間体調が優れないことは見込まれるものの、ウイルスによる罹患をワクチンが引き起こすことは、ありません。ワクチン接種を受けたら、ワクチンに対する免疫応答(外部からの侵入に対する生体の反応(訳者))があるでしょう。

応答は、倦怠感や、発熱、体の痛み、腕の痛み等の形を取る可能性があります。これらの反応は良いもので、あなたの体が防護体制や抗体を構築し、ワクチンが免疫構築を後押ししていることのサインです。ワクチンがあなたにウイルスを付与することはないので、安心して下さい。また、ワクチンへの反応は、あなたにとって、自身でウイルスと戦うよりもはるかによいものです。

ワクチンに関するこの大切な情報をあなたに提供できる機会に恵まれ、感謝しています。もうすぐ安全で有効なワクチンが供給可能になると私は確信していますし、自分の番が回ってきたら私自身がワクチンを受ける予定です。ワクチンが供給可能になったらあなたも接種を受けることを、おすすめします。

出典:https://www.vumc.org/coronavirus/VaccineTranscript12082020

Geert Vanden Bossche 氏

ヘールト・ファンデン・ボッシュ氏から、ワクチン接種を検討している人、ワクチンについて学びたい人は、氏のウェブサイトに掲載されている情報をダウンロードし活用して下さい、とのメッセージを受け取りました。以下の短い記事は、氏がこれまでに発信した数々の情報の根底にある理論を表していると思われます。

なぜ、集団コロナワクチン接種を進めることにより、淘汰(とうた)されず免疫(めんえき)をすり抜ける(へん)異株(いかぶ)が優位となるのでしょうか

(2021年5月14日更新)

「集団ワクチン接種を進めることにより、感染率を大幅に低減でき、新たな変異ウイルスの発生を抑制(よくせい)できます。よって、ワクチン接種を強化することにより、新たな変異株の流行を防止できるはずです。」単純化されたこの仮説(かせつ)は、なぜ根本的に(あやま)っているのでしょうか?

先ず、より感染力の強い変異株が発生した場合、その変異株が自身の力を強め定着するためには、サブオプティマルな免疫圧(変異株がすり抜けられる、やや緩い条件の免疫抑止力(訳者))に適応する必要があります。サブオプティマルな免疫圧とは、変異株がすり抜けるのを許した免疫圧です。サブオプティマルな条件の下(注1)、ウイルスが高い感染価をもって成長できるよう適応するためには、同等の「ストレス」の条件下でウイルスを繰り返し培養(ばいよう)することが必須です。同様に、選択的(淘汰を経て特定のウイルスのみが生き残るような(訳者))かつサブオプティマルな免疫圧の下、高度に変異しやすいウイルスが人から人への伝染(でんせん)を繰り返すと、選択され免疫をすり抜けた変異株が「トレーニング(育成)」を受けることになります。よって最終的に、変異ウイルスは適応し、初めはウイルスの複製を抑止していた条件の下で、成熟した複製を作れるようになります。感染力がより強い新型コロナウイルスの変異株には全て、変異がスパイク(S)タンパク質の部分で起きている、という特徴があります。(ここでは、そのように変異したウイルスを「S変異株」と呼ぶことにします。)スパイクタンパク質に特化した変異の選択により、ACE-2細胞受容体(じゅようたい)への変異株の結合が強化されます。(ACE-2細胞受容体は、細胞膜上にある細胞受容体で、これと結合することによりウイルスは細胞内に侵入できます(訳者))。呼吸(こきゅう)上皮(じょうひ)細胞(さいぼう)上にある細胞受容体にウイルスが強固に結合すると、スパイクに特異的な抗体(スパイクをターゲットとして攻撃する抗体(訳者))が感染に対して発する抑止力を、S変異株が乗り越えられるようになります。

感染防止策や集団ワクチン接種が実施されていない状況では、自然発生するS変異株が周囲の野生ウイルスと競争するような状況は成立しません。なぜなら、S変異株が人間宿主に適応することを(うなが)すような選択的免疫圧の構造が、存在しないからです。抗体陰性(いんせい)の(血清(けっせい)抗体検査の結果が陰性の(訳者))集団が新型コロナウイルスに新規感染した場合、免疫をすり抜けたS変異株の複製や増殖を促すような選択的免疫圧は、発生しません。ある人が過去に、野生の新型コロナウイルスに感染したことにより、初回抗原刺激(特定の抗原から始めて受ける刺激(訳者))を受けている場合、その人が以後変異株Sの抗原に接すると、強い反応を起こします。この反応は、スパイク及び変異スパイク抗原の双方を効果的に認識する抗体により形成されるものです(https://science.sciencemag.org/content/early/2021/03/24/science.abg9175)。そして、コロナウイルスへの感染により抗体が陽転(ようてん)しつつある人々は、ウイルスに対抗する自然免疫により、他のコロナウイルスに再度感染しにくくなります。以上で述べたいずれのケースにおいても、サブオプティマルな選択的免疫圧の下でS変異株が繰り返し複製し増殖する状況は発生しません。それは、言いかえれば、免疫をすり抜けたS選択的な変異株が適応することは、自然感染の条件下において、通常は起こらないということです。1918年のパンデミック中インフルエンザで死亡した人達を解剖して保存したサンプルも、このことを裏付けるようなウイルスの特徴を示していると思われます。最も強かった第2波の際に分離されたサンプルでさえ、変異株による影響を全く示していません(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3291398/)。

一方、集団ワクチン接種を行った場合、自然発生するS変異株が選択的な免疫圧を経験するチャンスが多々あります。集団ワクチン接種により、母集団(集団全体(訳者))のうち、初回抗原刺激を未だ受けていない大規模な集団については、スパイクタンパク質に対して抗体が陽転し、相当な期間(例えば、2回接種型のワクチンについて2回目の接種を待っている間)、サブオプティマルな抗体が維持されることにもなります。このような状況下、その人達は、自然発生する変異ウイルスにさらされ続けるのです。この集団には、それまで全く感染したことのない人や、感染はしたものの無症状で、(おそらくは初回刺激が不十分だったことにより)短期的にしか維持されない抗体価しか示さなかった人も含まれます(https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.12.18.20248447v1; https://www.nature.com/articles/s41392-021-00525-3)。リスクのある(例えば、基礎疾患のある(訳者))人々に対して集団的にワクチンを接種しても、感染伝播のくさりを断つことはできず、むしろ感染状況を強化させつつ、感染の矛先(ほこさき)を無症状のキャリアーへ向けることになります。(無症状のキャリアーには、ワクチンを受けた人達や、ワクチンを未だ受けていない若い人達および健康な人達が含まれます。この人達の中には、長期的に維持される抗体価を得ることなく無症状の感染を経験した人もいます(注2)。)現在行われている集団ワクチン接種は、ウイルス感染の「貯水池」を、(ワクチン接種の有無に関わらず)無症状の感染者に移行させています。これにより、ワクチンを受けたことはないものの既に無症状の感染歴を有する人々が、サブオプティマルかつ短命な抗スパイク抗体を付与された状態で新型コロナウイルスに再感染する確率が、大幅に高まります。つまり、現在ウイルス感染の渦中にある集団においては、自然発生する新たなS変異株にとって、サブオプティマルな免疫圧の下でトレーニングを行うチャンスが多々あります。そして、S変異株は最終的に、人間宿主に適応することになり、流行する優占的な新型コロナウイルス集団の一部となります。これが、感染防止策の直接の産物である選択された変異株が初期の増殖を経た後、それに続く集団ワクチン接種が、より感染力の強い新たなS変異ウイルスの流行を推進する仕組みです。このような、より感染力が強く免疫をすり抜けた変異株の「トレーニング」は、ワクチンにより症例が減少した後に見られるプラトー(変化が少ない(症例の増減が少ない)期間(訳者))が前回の波の後よりも高いレベルにある状況にも、映し出されると考えられます。

リスクのある集団に対する集団ワクチン接種が始まったため、ワクチン接種を受けた人々だけでなく、未だワクチン接種を受けていない若い世代も、感染力の強い新たな変異株の繁殖地と化すでしょう。集団ワクチン接種を継続することにより、ワクチン接種率は高まるものの、感染力のより強い新たな変異株がより優占的となり、最終的に新たな症例が劇的に増加することには、疑いの余地がありません。また、このような状況により、近い将来、流行中の変異株が現在のワクチンに対して完全な抵抗力を身につけるようになることにも、疑いの余地がありません。これは、集団ワクチン接種を強化し加速すれば、新たな優占的変異株の流行を低減でき、よって、ウイルス感染率を更に低減でき、罹患率や死亡率の曲線をなだらかにできる、と主張する人々の予測とは、かけ離れています。

注1:サブオプティマルな条件は、サブオプティマルな温度や中和未満の抗体の存在下で、あるウイルスを、細胞培養したり、そのウイルスに対し通常は感染を許容しない宿主細胞に植えつけたりする際に、成立します。

注2:特にコロナウイルスに非特異的な自然抗体が高い人は、例えば第1波における新型コロナウイルスとの接触により、その後、スパイクに特異的ではあるものの短命かつ成熟していない抗体を作る可能性があります。(ただし、このことは未だ証明されていません。)

コメント(WHO)

WHOが発信する情報について

ワクチンに関し機関の統一した見解を随時発表しているWHOですが、組織内でのワクチンに関する意見は多様であると思われ、見解には変化も見られます。例えば、一般市民に対するワクチン接種についてのアドバイスの一部が、2021年、短期の間に下記①から②に書き換えられました。


Children should not be vaccinated for the moment.
“There is not yet enough evidence on the use of vaccines against COVID-19 in children to make recommendations for children to be vaccinated against COVID-19”
現時点で子供はワクチンを受けるべきではありません。
「COVID-19に対するワクチンを子供に用いた場合についてのエビデンスは、未だ、COVID-19に対する子供のワクチン接種を推奨するためには不十分です。」https://web.archive.org/web/20210622113307/https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/covid-19-vaccines/advice
(検索日:2021年7月16日)


“More evidence is needed on the use of the different COVID-19 vaccines in children to be able to make general recommendations on vaccinating children against COVID-19.”
「COVID-19に対する子供のワクチン接種に関し、一般的な推奨を行うためには、COVID-19に対する複数種のワクチンを子供に用いた場合について、より多くのエビデンスが必要です。」
(太文字で記された上記“Children should not be vaccinated for the moment.(「現時点で子供はワクチンを受けるべきではありません。」)”の文言は削除)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/covid-19-vaccines/advice
(検索日:2021年7月16日)

この書き換えについては、例えばシアトル・タイムズ紙のウェブサイトに詳細が掲載されています。
https://www.seattletimes.com/nation-world/fact-check-the-who-didnt-reverse-its-position-on-kids-and-covid-vaccines/

今後も、WHOの見解は変化することが予測されます。一時点での見解に基づきWHOの基本的なスタンスを特定しようとする人がいるようですが、WHOの見解を判断基準とする場合、変化を追い、変化の根拠を調査するのが妥当と思われます。

mRNAワクチン以外の対策に関する情報

ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンの接種が進むのと同時に、従来のインフルエンザワクチンと同様の技術に基づくワクチン等の開発・治験や、既存薬品の転用の試み等も進められています。近い将来、今より多くのワクチンが選択可能になる可能性や、集団ワクチン接種の代わりに、必要な患者のみ薬物治療を受けるような状況が成立する可能性もあります。

また、ワクチンや治療薬だけでなく、日常生活における健康管理も、感染、罹患、重症化の有無や程度と関係があると考えられます。ハーバード大学等の情報からは、特定の栄養素と新型コロナウイルス感染症との関連が解明されてきています。

以下では、mRNAワクチン以外のウイルス対策に関し、情報を掲載します。

【国産ワクチンの一例】
KMバイオロジクス(不活化ワクチン)

塩野義製薬(遺伝子組み換えタンパクワクチン)

アンジェス(DNAワクチン)

【既存薬品の転用の一例】
イベルメクチン(現在各国で治験が進んでいる治療薬)

【抗体カクテル治療等について】

コロナと治療薬~抗体カクテルと酸素ステーション(小島勢二氏による見解(デモクラシータイムス))

【栄養療法の一例】
日本オーソモレキュラー医学会の情報