以下は、米国の非営利団体Children’s Health Defenseが配信する情報誌「the Defender」に掲載された記事です。mRNAワクチンに関し、mRNAワクチン技術の発明者であるロバート・マローン氏等の見解を紹介しています。

mRNA技術の発明者から:ワクチンは、脂質ナノ粒子を「高濃度」で卵巣に蓄積させる

(2021年6月17日掲載)

スパイクタンパク質の生成を生体に(うなが)すコロナワクチンの脂質ナノ粒子は、注射された部位を離れ、臓器(ぞうき)組織(そしき)蓄積(ちくせき)する。mRNAワクチン技術の生みの親であるロバート・マローン博士は、「Dark Horseポッドキャスト」で、このように語りました。

6月10日、mRNAワクチン技術の生みの親であるロバート・マローン博士は、「Dark Horseポッドキャスト」で、進化生物学者のブレット・ワインスタイン博士と3時間にわたり対談し、ファイザー社およびモデルナ社製のワクチンの安全性に関する幾つかの懸念について議論しました。

ポッドキャストの中の、公開後間もなくユーチューブにより検閲・削除された部分では、マローン氏、ワインスタイン氏、それにハイテク起業家のスティーヴ・キルシュ氏が、ファイザーの生体内分布(薬物が投与された後の体内での分布(訳者))に関する、議論を呼んだ日本の報告書が示唆(しさ)するものを、話題にあげています。この報告書は、バイラム・ブライドル博士(ウイルス免疫学)が今月公開したものです。

(報告書のURL(独立行政法人医薬品医療機器総合機構):https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_I100_1.pdf

三氏は、今回のmRNAワクチンに関しては、本来あるべき動物実験が行われていない点や、ウイルス学者のヘールト・ファンデン・ボッシュ博士により支持されている理論、すなわち、mRNAワクチンの集団接種を実施することによって、より伝染性の強い、死を来すおそれのある変異株が発生し得る、という理論についても議論しました。

本誌で6月3日に報告したように、ブライドル氏は、ファイザーのデータに関し日本政府に情報公開請求し、生体内分布の日本の報告書のコピーを入手しました(この報告書は以前、公の目から保護されていました)。

報告書が公開される前、公衆は、mRNAコロナワクチンにより生成されるスパイクタンパク質は、注射された部位(肩)に留まり、生物活性を有さない、とする当局側やワクチン開発者側の情報を信じていました。(この情報とは相容れない内容を示す上記報告書のコピーを、各国の当局は入手していました。)

ブライドル氏が入手した生体内分布の報告書は、ワクチン開発者の主張とは裏腹(うらはら)に、ワクチンの脂質ナノ粒子は、注射された三角筋に留まるのではなく全身を循環(じゅんかん)し、高濃度で脾臓(ひぞう)骨髄(こつずい)肝臓(かんぞう)副腎(ふくじん)、また「相当高い濃度で」卵巣、といった臓器や組織に蓄積することを、示しています。

mRNA(メッセンジャーRNA)が、スパイクタンパク質を生成するよう生体に指示するものである一方、マローン氏によれば、脂質ナノ粒子は、このmRNAを運送する「箱」のようなもので、「臓器や組織で脂質ナノ粒子が見つかるということは、薬物がその部位まで到達したことを意味する」といいます。

日本の報告書におけるデータによれば、脂質ナノ粒子は4時間以内に体内全域を流れる血液で検出され、その後、卵巣、骨髄、リンパ節に、高濃度で停留します。

マローン氏は、脂質ナノ粒子が骨髄やリンパ節に蓄積していることから、ワクチンを接種した人々においては、白血病(はっけつびょう)やリンパ腫に関するモニタリングが必要である、と述べました。一方、これらの疾患の兆候(ちょうこう)が現れるには、6ヵ月ないし3~9年かかることもある、とも述べています。

このような兆候は、通常、動物実験や長期に及ぶ治験で検出されるものであるが、mRNAワクチンの場合はそれが成されていない、とマローン氏は言います。

氏は、アメリカ食品医薬品局(FDA)では現在、二つの副作用の兆候が明らかになりつつあり、その一つは血小板(けっしょうばん)減少症、すなわち骨髄で生成される血小板が不足することであり、もう一つは、潜状(せんじょう)ウイルスの再活性であるとしています。

精巣への蓄積は見られないため、卵巣に見られる兆候は不可解だとマローン氏は言います。

(ワクチンに関する(訳者))当初のデータパッケージにはこの生体内分布の情報が含まれていたと氏は言い、世界中の当局の保護下、非公開の状態で「このデータは、長期にわたり存在していた」、と指摘します。

氏によれば、FDAは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が、生物活性を有し、注射された部位から離れて有害事象を来す点や、生物活性を有する場合、スパイクタンパク質は非常に危険である点を、把握(はあく)していたといいます。

実際、マローン氏は、遊離(ゆうり)(他の物質に結合せず(体内を)移動すること(訳者))するスパイクタンパク質の危険性についてFDAに警鐘を鳴らした、数多くの科学者の一人でした。

マローン氏は、遊離・循環するスパイクタンパク質は自己免疫の問題に関与するおそれがあるとしています。(ワクチン開発者は、スパイクタンパク質の遊離・循環は起きないと強調していました。)自己免疫の問題を検出するには、第3相の患者を2~3年間追跡調査し、ワクチンが自己免疫に及ぼし得る影響をモニタリングする必要がありますが、ファイザー社およびモデルナ社のワクチンについては、このようなモニタリングが行われていません。

ファイザー社とモデルナ社は本来あるべき動物実験も行わなかった、とワインスタイン氏は指摘します。動物モデルは、人に関し我々が何を追跡すべきかについて、サインを発してくれます。

また、ワインスタイン氏は次のように語ります:「非常に警戒すべき短期的問題に直面しています。脂質が検出される箇所、つまりスパイクタンパク質が検出される箇所について、警戒すべき問題です。このようなことは想定されていなかったため、憂慮(ゆうりょ)に値します。また、危険性および死亡率(言い換えれば、危害および死亡率)に関し現在提供されている報告についても、警戒すべきものがあります。これらの報告が過少報告である、と考えられる根拠があります。」

ファンデン・ボッシュは正しかった

ワクチンによって起こり得る危害の一側面が、ファンデン・ボッシュ氏により広く知られるようになった、とワインスタイン氏は言います。(ヘールト・ファンデン・ボッシュ。ワクチン学者。過去、GSK Biologicals社、Novartis Vaccines社、Solvay Biologicals社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバル・ヘルス・ディスカバリー・チーム(シアトル)、ワクチンと予防接種のための世界同盟(ジュネーヴ)と協働。)

ファンデン・ボッシュ氏は今年、世界保健機関に対して、12ページの文書に基づく提言を行いました。文書には、世界規模の集団ワクチン接種の実施により解き放たれるおそれがある「制御不能な怪物」について記されています。

ファンデン・ボッシュ氏は、世界規模で鋭意進められている集団ワクチン接種計画がウイルスに課す過度な選択圧および数々のロックダウンの組み合わせにより、短期的には症例数、入院者数、死者数の減少が見込まれるものの、最終的には、憂慮すべき変異ウイルスを更に誕生させることになるだろう、と述べています。これは、ファンデン・ボッシュ氏が「免疫のすり抜け」(人の免疫システムによるウイルスの不完全な殺菌;ワクチン接種後にも起こる)と呼ぶものです。

免疫のすり抜けに応じて、ワクチン製造会社はワクチンの改良型を順次作成することになります。これにより選択圧は、減少するのではなく増加し、その結果、より伝染性が強く、死を招き得る変異株が生成され続けることになります。

この選択圧は、ウイルスが気道の粘膜面(人体内への侵入経路)を貫通(かんつう)するにあたっての決定打であるスパイクタンパク質に関与する変異を、強化します。

現在用いられている特異性の高い抗原ベースのワクチンは、流行する変異株に応じて調整されていますが、いずれ、ウイルスに裏をかかれることになります。このような問題により、重症例や死に至るような症例が急増し、パンデミックは制御不能になる可能性があります。

マローン氏は語ります:

「ファンデン・ボッシュ氏の懸念は理論上のものではなく、現実であり、データも存在します。現存のウイルス及び今後派生するであろう変異ウイルスは、私達が死ぬまで私達にまとわりつき、インフルエンザと同様、私達は、延々と続く変異ウイルスの進化と流行(すなわち、すり抜け)を体験することになるでしょう。」